出典:マガジンハウス
こんにちは!1987
突然ですが『ショートショート』ってご存知ですか?
小説のジャンルのひとつで「短編小説よりもさらに短く、かつ不思議な物語」のことをショートショートと呼びます。
ショートショートの大家といわれたのが星新一先生。
そして星新一先生が唯一認めた人が江坂游先生だといわれていますが、その江坂先生が認めたのが今日の主役、田丸雅智さんです。
田丸雅智さんは現代ショートショートの第一人者として大活躍しています。
今日はそんな田丸雅智さんが紡ぎだすショートショートの魅力を田丸さんのプロフィールなどと共に深堀していきます!
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目次
田丸雅智さんは電通社員だってほんと?プロフィールをご紹介。
出典:アマゾン
田丸雅智さんプロフィール
生年月日 1987年12月22日生まれ
出身地 愛媛県
最終学歴 東京大学大学院工学系研究科卒業
活動期間 2011年~
デビュー作 『夢巻(ゆめまき)』
愛媛県松山市に生まれる。
小学2年の時にショートショートに出会い、読書の楽しさを知る。
愛媛県内屈指の高校、愛媛県立松山東高校卒業後、東京大学工学部システム創生学科卒業。
その後東京大学大学院工学系研究科修士課程卒業。
大学では軽自動車の軽量化と、軽量化した自動車の修理について研究。
田丸さんは東大卒なんですね!!
専攻は工学部。
バリバリの理系です。
田丸さんは東大大学院卒業後、電通に入社します。
今現在も田丸さんは電通社員なんですって。
ショートショート作家としての自己紹介の中に『電通社員』の記述がないのですが、電通社員としてビジネス誌への寄稿などもあり、隠しているような感じではありませんが、作家と電通社員としての活動を分けたいと思っているのでしょうか。
電通入社とショートショート作家としての活動、どちらが先であるかの記述がないのでその辺はわからないのですが、どちらにせよ電通の社員として働きながらショートショート作家としての活動も精力的に行っている田丸さん、すごいです。ほんとに。
電通社員には『Aチーム』と『Bチーム』がある?
電通Aチームは電通での仕事をA面(本業)としてやっているチーム。
電通BチームはA面以外の個人活動をやっている人達が集まっているチーム。
田丸さんは電通Bチームに所属していて、ショートショート作家としての活動もその他講座や審査員など多岐にわたって活躍しながら、電通内に今までと違ったやり方の提案などをしているのだそう。
才能あふれる方なんですねぇ。
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現代ショートショートの第一人者の田丸さんが語るその魅力とは?
田丸さんはショートショートを『短くて不思議な物語』と定義しています。
先ほどプロフィールのところで少し触れましたが、田丸さんがショートショートに出会ったのは小学校2年生の頃。
当時の田丸さんは読書が苦手で、書いてあることを追うことができない集中力のない子供だったそうです。
そんな時、教科書に載っていたショートショートを読み、読書の楽しさを知ります。
ショートショートは短いお話しなので集中力が続かなくても一気に読むことができて、かつワクワクしたりハラハラしたりという読書の面白さを味わえます。
そこからショートショートの魅力にハマっていくのです。
初めて作品を書いたのは高校生の頃。
暇を持て余した時、ルーズリーフになんとなく書き綴ってみたのが始まり。
その作品を当時の友人に読んでもらったところ、みんなが「面白い!」と感想をくれたことが嬉しく、そして小説を書くことなんて自分にはできないと思い込んでいたけれど「小説って自分で書いてもいいんだ!!」と初めて気づいたのだそうです。
ショートショートは何より面白い発想が鍵を握ると田丸さんは言います。
日常的に自分なりに面白い発想を広げていく、そしてそれを言語化していく。
その過程が面白い。
田丸さんはインタビューでこう答えています。
僕はいろんなところで「ショートショートに親しむと、日常が彩られ人生が豊かになりうる。」と言っています。
ショートショートの「空想力」はこれからの時代により需要なことになるんじゃないかと思うんです。
出典:好書好日
日常生活を彩る空想力。
そしてそれが作品になる楽しさ。
自分にも作品が作りだせるんだという発見。喜び。
田丸さんはショートショートの魅力をそう語っています。
田丸雅智さん作、おすすめショートショート作品。
田丸さんの作品の魅力は奇想天外な発想の中にもどこかリアリティを感じる部分でしょうか。
時にシニカルであり、恐怖あり、笑いあり、ほっこりあり、恋や郷愁なんかも感じられたり。
短い文章の中にこれだけのものを感じさせるのはほんとにすごい!としか言えません。
こちらの「海色の壜」はピースの又吉さんが映画化した原作「海酒」が収録されている作品。
そして田丸さんのデビュー作「桜」が収録されているのもいいですね。
田丸さんの作品を読むのが初めての方にはおすすめの作品です。
出典:アマゾン
次にこちら。
田丸さん初の単行本「夢巻(ゆめまき)」です。
ショートショートファンにも評価が高く、魅力が存分に楽しめる一冊です。
短い文章のなかのさまざまなものが詰まっている不思議な世界。
そんなショートショートの世界観を味わえます。
出典:アマゾン
あぁ…
ショートショート、私も書いてみたくなりました!
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田丸雅智さんが開催する『超ショートショート講座』に参加したい!
「ショートショートを書いてみたい!」「私にも書けるかな…?」「作品を作ってみたい。」
そんな思いに答えてくれる講座を田丸さんが開催しています。
その名も『超ショートショート講座』。
田丸さんは2013年からこの講座を開催していて、現在延べ2万人が参加しています。
この講座は原稿用紙1~3枚程度のショートショート作品を参加者が書けるようになるというもの。
参加した方たちみなさん「え?!私にも書けちゃった!」と驚くそう。
この講座の内容は2020年から小学校4年生の国語の教科書に採用されているそうです。
すごい!!
講座開催の詳細はこちらをご覧ください。→田丸雅智公式サイト
- 詳細内容
- 人数
- 推奨は1回の講座で20~60名程度ですが、数百人での開催実績もあります。
- 対象
- 全世代(ひらがなが書けるようになる小学1年生以上を推奨しています。)
- 時間
- 《学校の場合》2コマ連続の90分 or 100分
《一般向けの場合》90分
- 場所
- 都内での開催が多いですが、全国各地で開催させていただいています。
- 講師料
- 個別にご相談させてくださいませ。
※ その他、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
まずは気軽にお問い合わせください。と書いてありますね。
気になった方は気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
自分で作品が創れたら…こんなに嬉しいことはないですね。
田丸さんが伝えたいことは…。
「書くことは楽しい」そして「本を読むことは楽しい」。
それを知って欲しい。と田丸さんは言います。
それと同時にショートショートに欠かせない「空想力」の重要さを伝えています。
家の中にいても、なんてことのない毎日でも、空想力は日常を彩る。
空想力は想像力。
物事をいろんな角度から観る癖がつけば、苦しい立場にいる人の想いやすぐに理解できない誰かの言動を想像することができる。
相手を頭ごなしに否定するのではなく、ポジティブに解釈する柔軟性を持つこと。
そんな効果が得られるのもショートショートの禍のせいなんじゃないかと思います。
出典:このヒトどんな人?
まとめ
現代ショートショートの第一人者、田丸雅智さん。
なんだかとっても魅力的な方ですね。
電通社員でありながら作家であり、講座や即興ライブなどの活動を精力的に行うなんて好きじゃなきゃできませんよね。
田丸さんの魅力がよりわかる『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』は11月13日深夜0時8分から放送です。
是非ご覧になってください。
そして田丸先生の作品を読んでみて下さいね。
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